OrangePi-ZEROを使ってみる

PCB Rev1.5が届きました

2019年8月にPCB Rev1.5がリリースされました。
それに伴い名前もOrange Pi Zero LTSとなりました。
こちらがRev1.4です。


こちらがRev1.5で、見比べると少しだけパターンが変わっています。


ZEROのRev1.1はオンボードのWiFiのスピードがメチャクチャ遅く、Rev1.4でその問題は改善されましたが、
今度はCPU温度がメチャクチャ高くなる問題を抱えていました。

そこで、気になるWiFiスピードを確認してみました。
使用したツールは speedtest-cli で、何回か測定した中のDownload最速値です。
OSイメージは全て同じものを使っています。
$ sudo apt install speedtest-cli
$ speedtest --simple

全然早くなってないです。
こちらのArmbianのダウ ンロードページには
Onboard wireless module (XR819) has poor software support so wireless connection issues are expected
って書いてあります。
使い捨てるには手ごろなボードですが、オンボードWiFiドライバーの出来が悪すぎます。
Model Ping Download Upload WiFi Chip
OPi ZERO (Rev1.1) 48.776 ms 4.80 Mbit/s 5.23 Mbit/s XR819
OPi ZERO (Rev1.4) 35.723 ms 11.72Mbit/s 6.55 Mbit/s XR819
OPi ZERO (Rev1.5) 90.999 ms 7.96 Mbit/s 6.60 Mbit/s XR819
参考
OPi Lite 84.002 ms 36.79 Mbit/s 6.93 Mbit/s RTL8189FTV
OPi R1 113.707 ms 33.14 Mbit/s 6.88 Mbit/s RTL8189FTV
OPi ZERO Plus2 H3 48.822 ms 36.07 Mbit/s 6.77 Mbit/s AP6212
OPi PC + RTL8188EU 88.905 ms 31.71 Mbit/s 6.99 Mbit/s
NanoPi-NEO(Rev1.4) + RTL8188ETV 56.002 ms 23.20 Mbit/s 5.59 Mbit/s



今度はarmbianmonitorを使ってCPU温度を測ってみました。

PCB Rev1.1



PCB Rev1.4



PCB Rev1.5

Rev1.5は温度が正しく取れなくなりました。
こ ちらで議論されていますが....ハードの問題なのかカーネルの問題なのか良く分かりません。


リビジョンアップで何が改善されているのか、さっぱり分からないボードです。



2020年7月にXunlongのエンジニアが修正パッチを公開し、Armbianにも反映されました。
CPU温度が正しくとれるようになりました。